日本の弁当は栄養豊かで美味しく、そのうえ美しいとあって、中国人の興味を引いているようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、大阪に住んでいるという中国人が昼食に500円の弁当を買って食べる様子を伝える動画を配信した。


 この中国人男性は、職場の近くで路上販売の弁当を購入し、事務所に戻って弁当を黙々と食べる様子を配信している。コロナ禍では、店に入らず弁当を買ってこのように職場で食べる人が多いのだろう。男性の選んだ弁当には、天ぷらに焼き魚、肉じゃが、副菜が入っているのが見えていかにもおいしそうだ。

 食には目がない中国人は多いようで、コメント欄には「おいしそう」、「安い!」などの言葉が並び、日本の弁当は高評価だった。見るからにさっぱりしているためか、「体に良さそう」、「脂っこさがない」、「日本は衛生的で安心なのが良い」といった反応が多かった。「中国料理は脂っこくて味付けが濃いが、みんな健康だ」との反論もあったが「和食と中華料理のどちらが健康的かは、日中国民の平均寿命を比べれば分かる」と反論されていた。


 また金額に興味を示した人も多く、高いのか安いのかについて意見が交わされていた。総じてみると、中国では日本円にして350円以内で買える弁当もあるが、動画の配信者が紹介した弁当と同グレードのものとなると、中国ではとても500円では買えないという意見で一致していた。

 一様に絶賛のコメントが並ぶなか、数人が「冷たいまま食べている」ことに驚いているようだった。電子レンジがなかったのかもしれないが、日本人ならまだしも中国人が冷たいものを平気で食べていたため、驚いたのかもしれない。動画の弁当は、日本ではごく一般的な弁当だが、このグレードの弁当を500円という価格で購入できる日本は、中国に比べて食に恵まれていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)