防衛省は現在、沖縄県石垣島に陸上自衛隊のミサイル部隊を配備する計画を進めている。これに対し、中国は強く反発しているようだ。
中国メディアの騰訊はこのほど、このミサイル部隊配備に関する進ちょく状況を伝える記事を掲載した。中国としてはどう対応すべきかについても論じている。

 記事は、米メディアが最近、石垣島のミサイル部隊配備計画について報じ、建設が進むミサイル基地の写真を掲載したと紹介した。そして、その写真からすると、「建設現場は相当忙しそうで、輸送車やクレーン車が動き回って、足場がしっかりと組まれている様子が分かり、基地のおおまかな様子がすでに明らかになった」と伝えた。

 そのうえで記事は、日本メディアの報道を引用し、このミサイル部隊は2022年度末に配備される予定で、500人から600人規模となり、地対艦・地対空ミサイルの運用部隊と、武力攻撃や大規模災害への初動対応を担う警備部隊が常駐する計画だと紹介した。

 石垣島にミサイル部隊を配備する理由については、「海洋進出を強める中国に対抗するため」だと報じられていると指摘した。そして、尖閣諸島(中国名:釣魚島)からわずか200キロ、台湾から300キロという非常に「敏感」な位置にあるため、「台湾海峡をかく乱しようという日本の意図は明らかだ」と主張した。また、このミサイル基地に米軍のミサイルを配備する可能性も否定できないとしている。

 さらに記事は「日本が石垣島の基地からミサイルを発射せず、レーダーで妨害するだけならば、中国もソフトな対応で電磁妨害をすればよい。しかし、日本がミサイルを発射しようとするなら、直接石垣島のミサイル基地を破壊すればよい。小さな島なのでミサイルをどこに移動させたとしても簡単に位置を確定できる」と主張し、強気の姿勢を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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