米関税政策の不透明感が重し。
ただ、下値は限定的。政策期待が持続しているほか、相場の先高観が支えだ。中国当局はこのところ、不動産支援や消費刺激、過当競争是正など景気対策を相次ぎ打ち出している。また、野村は最新リポートで、うち野村は、オンショア、オフショアを問わず中国株には依然として上昇余地があり、複数指標に基づくと「バブル」との見方は時期尚早だと指摘した。ほか、HSBCなども上昇余地があると指摘している。指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、医薬の下げが目立つ。江蘇聯環薬業(600513/SH)が4.7%安、薬明康徳(603259/SH)が3.2%安、昭衍新薬(603127/SH)が2.9%安、津薬達仁堂集団(600329/SH)が2.4%安、上海復星医薬集団(600196/SH)が2.0%安で引けた。
不動産株もさえない。華麗家族(600503/SH)が2.9%、新城控股集団(601155/SH)が2.7%、光明地産(600708/SH)が2.4%、緑地HD(600606/SH)が2.0%ずつ下落した。ハイテク株、金融株、公益株、エネルギー株、軍需産業株なども売られている。
半面、消費関連株はしっかり。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.1%、衣料品の海瀾之家(600398/SH)が2.9%、スーパーの永輝超市(601933/SH)が2.7%、家電の四川長虹電器(600839/SH)が1.9%、乳製品の北京三元食品(600429/SH)が0.8%、酒造の舍得酒業(600702/SH)が0.6%ずつ上昇した。素材株、自動車株、運輸株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が10.96ポイント(4.08%)安の257.50ポイント、深センB株指数が19.10ポイント(1.42%)安の1323.48ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)