日本の中華料理と本場中国の中華料理とでは見た目や味付け、調理法など異なる点が多いが、そのなかには日本で生まれた中華料理も存在する。その一つとして「天津飯」を挙げることが出来るが、中国人にとって見れば「天津飯」とは一体どのようなものなのか、想像もできないだろう。
このブログは外国における料理の名前に対して外国の地名を付ける理由を考察するものである。以下はそのブログより。
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 日本でよく見かける中華料理「天津飯」は、実は中国本土および天津には存在しない料理である。中国人にとって「天津」といえば、まず思い浮かぶのは「中華まん」であるが、日本人にとっては「天津飯」であり「天津甘栗」なのである。

関連写真:そのほかの中国人に映る日本に関する写真

 天津を訪れた日本人は、本場の「天津飯」や「天津甘栗」を食べたがるが、「天津飯」は天津には存在しない料理であり、「天津甘栗」のクリはどの季節でもあるわけではないのだった。

 大学に合格し、アモイ(福建省南部に位置する市)に住むことになったとき、私は「福建肉骨茶」という料理を食べたくてしようが無かった。この料理はかつて、マレーシアで食したことがあり、非常に美味しかったからである。しかし、アモイには「福建肉骨茶」という料理は存在しなかったばかりか、福建省全体で見ても存在しない料理だった。

 このように、料理の名前にある土地の名前が付けられていながら、その土地には存在しない料理は数多く存在する。外国人にとって見れば、地名が料理名に付加されていることで異国情緒を感じ取ることができ、売れ行きが良くなるのかも知れない。(編集担当:畠山栄)

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