緑色のペンキで「緑化」された山肌は、元・採石場だった場所だ。資源局主任が語ったように、インターネットでペンキでの緑化を検索すると、関連情報が数多く存在することが分かる。最近の例だけを見ても、雲南省や広東省、福建省でも同じような事例があったことが分かった。
資源局主任はインターネットで検索して情報を得たことを白状したが、記事では、「ペンキで緑化することに対する人びとの批判は目にしなかったのだろうか?」と疑問を呈した。続けて、インターネットから良い事例を学ぶことはすばらしいが、間違った経験を学んでしまうことに対して警鐘を鳴らした。
続けて、「専門家どころか、常識のある人であれば、ペンキでの緑化がデタラメな方法であることがすぐに分かるはずだ」とし、緑化効果がないばかりか、環境にとっても良くない方法だと指摘。
さらに、「なぜこのようなデタラメな方法が広く採用され、先進的方法になってしまったのだろうか」と疑問を呈し、その理由を推測。記事では、ペンキでの緑化が広まった理由として、「もっとも簡単で、もっとも経済的、さらに往々にして効果があったから」と指摘、上級部門の衛星からの検査をクリアしてしまったことで、「先進的」となってしまったのだろうと推測した。(編集担当:畠山栄)
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