高巍氏は、「歴史事実を無視して自分の想像を美化し、わい曲するのは、不健全な心理状態だ。結果としておかしな主張が作り出されていく」と主張した。
続けて高巍氏は、現代社会においては、誰が発明したかは重要ではなく、どのように応用するかが重要だと語る。「古代中国人も化学知識を持っていたが、錬金術のようなお遊びになってしまったし、火薬も発明したが、多くは爆竹を作るのに使い、音を聞くだけのものになってしまった。したがって技術の正しい応用を知らなければ発明しても誇る理由にはならない」と述べた。
一方で高巍氏は、起源説を唱えるのは韓国だけの現象ではなく、アジアには普遍的にみられる現象だと指摘、「わが国もサッカーやポロは中国が起源だと主張している」と述べた。さらに、「起源説の主張は、後ろ向きな考えで、応用方法を開拓することが前向きな考え方であり、この視点の違いが民族の将来を決定づける」と主張。起源説の主張は、自信のなさや、気力不足の表れであり、大国の示す態度ではないと述べた。
高巍氏は、韓国の漢字起源説の主張から教訓を学びとるべきと述べ、「他人の気持ちを顧みず、自分をひけらかすことは、国のイメージを損ない、人にマイナスイメージを与え、こうしたイメージを変化させるには大きな代価を払わねばならないことだ」と結んだ。(編集担当:及川源十郎)
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