同文章によると、「火器」の時代には、夜戦は実力や火器力の弱い側の作戦であった。しかし、科学技術の進歩に伴い、ナイト・ビジョン技術でリードした側が、夜間の視野を確保し、非対称戦力で優勢を得るようになった。
これまで、解放軍を勝利に導く切り札となったのは、夜戦と接近戦だった。長期の実践を通じて、解放軍は多くの夜戦・夜間訓練の経験を蓄積してきた。戦争中、解放軍の夜戦力の高さに直面した外国軍は「月は中国側についている」と嘆いたほどだった。
解放軍は装甲装備の開発において、装甲部隊の夜戦能力を高めるため、ナイト・ビジョンの研究開発を重視してきた。1980年代半ばには微光ナイト・ビジョンを使用し始めた。国内軍需産業部門も苦労をいとわず難関攻略に努めた。西側諸国が関連技術を完全に封じ込めたが、国内企業の長年にわたる研究開発が実を結び、新型微光ナイト・ビジョンと赤外線サーモグラフィーの量産が実現した。
今のところ、中国製ナイト・ビジョンは性能面で米国をしのぐほどではないが、両者の差はそれほど大きくない。ただ、国力の差から、解放軍がナイト・ビジョンを全員に配備することは不可能で、第二世代微光ナイト・ビジョンを装備している部隊もごく少数だ。
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