枝野経済産業相は13日の参院予算委員会で、日本の農産物名や地名が商標登録申請されている問題に絡み、「大変ゆゆしき事態だ」、「こんなものがまかり通っているとすれば、国家としてのプライドの問題ではないか。『プライドがないのか』と言いたい」と中国側を強く批判した。
中国のニュースサイト「環球網」は枝野経済産業相の発言に関連する記事を掲載。同発言を伝えた上で、「日本と米国は、中国では知的財産権保護の意識が低すぎると、一貫して批判してきた」と紹介し、「さぬきうどん」、「有田焼」、「鹿児島」、「米沢」、「クレヨンしんちゃん」など、これまでに日本側が指摘した「中国企業による商標の盗用・登録」の例を挙げた。
記事は一方で、「日本企業も中国の商標を盗んできた」と主張する、深セン大学知的財産権研究所の朱謝群所長の発言を紹介した。
環球網のコメント欄には、枝野経済産業相の発言に刺激され、日本を非難するコメントが次々に寄せられている。「国のプライド」という言葉を出されたことに対する感情的な反発も強い。
「『商標』という2文字も、中国から盗んだものだ」、「国のプライドと言うのは、米国のあやつり人形であることをやめてからにしろ」、「(南京で)中国人を30万にも殺しながら罪悪感もうしろめたさも感じず、言い逃れを繰り返している。そんな民族に自尊心を語る資格はない」などの書き込みが並んだ。
商標については「企業の命だろう。中国できちんと登録していなかった方が悪い」、「ざまあみろだ」との主張もある。
枝野経済産業相に対しては「反中のピエロ。釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)の船衝突の際も、中国を『邪悪な隣人』と言った」などの批判が寄せられた。(編集担当:如月隼人)