4月10日午後、中国外交部辺海司のトウ中華司長は人民網の強国フォーラムにゲスト出演し、新しい情勢下での国境および海洋外交についてインターネットを通して交流を行った。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。


 ネットユーザーから「日本は尖閣諸島(中国名:釣魚島)をすでに30年以上も占拠しており、さらに10年あまりが過ぎれば現在の国際法に基づき中国は永遠に尖閣諸島に対する主権を失う可能性がある。中国政府に良い策はないのか?」という質問が寄せられた。

 これに対しトウ司長は「この論法は正確とはいえない。尖閣諸島および周辺の諸島は中国の領土であり、もともと『主権の存在しない土地』ではない。日本が行っている尖閣諸島周辺水域のいわゆる『管理』は中国の主権を侵犯するものであり、非合法で無効である。永遠に尖閣諸島およびその周辺諸島が中国に所属していることは変えられない事実である。」と答えた。

 トウ中華司長はまた「尖閣諸島およびこれに付帯する諸島は古来より中国固有の領土であり、中国は論争を待たない主権を保持している。日本が尖閣諸島および付帯する諸島に対して行っている非合法な施策に対して、中国政府は随時、厳しい態度で交渉を行い、有力な対抗措置を取って国の主権をしっかりと守っている。私はここで中国政府の尖閣諸島に対する主権を守る決意と意思が揺るがないものであることを表明したい」と述べた。

 そして尖閣諸島問題において、中国の立場は明確であり、中国と日本にはいわゆる「密約」は存在しないと主張した。(編集担当:米原裕子)
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