記事は、アジアにおいて民度の高い国ベスト5を独自の基準で発表している。第5位はベトナムだ。「経済は劣っているが、全体的に見て民度はなかなかのものである」というのがその理由だ。第4位はブータン。「ブータンは幸福感が強い。そんな環境ならば、民度も悪くないだろう」とした。いずれもザックリとした理由付けである。
第3位が、しばしば「礼儀の国」と称される日本だ。「日本のモラルはまあいいが、時々理解不能な行動をとる」とのこと。さすが、自国を上に持ってきただけあって、余裕の「上から目線だ」。
そして第2位が、長い歴史と文化を持つ偉大な国・中国である。「中国はここ数年の発展により、生活が変化し、幸福になった。民度も高い」と上位に入れた理由を説明した。さすがは礼節を重んじる儒教発祥の国、実力が違う。日本も中国の民度に学ばなければならない。気になる第1位は、なんと北朝鮮だった。その理由について記事は、「経済はパッとしないが、市民に対する要求が厳しいゆえ、彼らの行動はみな規則正しいものである」とのことである。
自らを1位にしないところに若干の謙遜が伺える一方、自国の民度の高さに相当な自信を持っている事が感じられる記事だ。しかし、残念ながらその主張は、他国民どころか「同胞」にまで否定されている。記事を読んだ中国ネットユーザーの反応は「気分は悪くないが、全然信ぴょう性がない」、「自分で民度が高いと言ってる時点で信頼性なし」、「下から2番めの間違いだろう」、「世界最大のジョーク」、「書いたヤツを捕まえて問い詰めたい」など散々だ。
そもそも「民度」(中国語で「素質」)という言葉の定義自体が曖昧なものであり、順位をつける事自体がナンセンスではある。
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