中国でこのほど、旧日本軍のコスプレをした中国人が南京市にある中山陵と総統府で写真を撮影した。写真はネット上に投稿され、中国人の感情を逆なでしたとして物議を醸している。


 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報(電子版)は26日、中国では日中戦争にまつわる遺構や各種記念日に旧日本軍のコスプレをして写真撮影をした中国人が過去にも存在したことを伝え、「中国が滅亡することを望む中国人がわれわれのすぐ近くに存在することを示している」と主張した。

 記事は、2017年8月に4人の中国人が上海にある抗日遺跡で旧日本軍のコスプレをして写真撮影をした事例や、12月13日の南京事件記念日に合わせて2人の中国人が日本の武士の格好をして写真撮影をしたなどとした物議を醸した事例があると紹介。こうした行為は「恥」であると批判すると同時に、中国ネット上では「日本人と同じ精神を持つ」特殊な人びとであると批判の声が高まったと紹介した。

 さらに、「日本人と同じ精神を持つ特殊な人びと」は中国ネット上で「精日」と呼ばれていると紹介。さらに精日とは一体、どのような中国人なのかと疑問を投げかけつつ、中国のネット上を探して見たところ、「日本文化や日本の歴史、日本軍、政治家を好きな人は誰でも歓迎」と謳うコミュニティ「大日本軍事交流基地」が存在したと紹介。

 その証拠としてコミュ二ティのサイトのキャプチャを掲載し、「精日」は日本文化が好きな中国人という訳ではなく、日本を崇拝するあまり中国人を敵視し、中国人であることを「恥ずべきこと」と認識している人びとであると批判。また、復旦大学の関係者の見解として、「精日」の中国人は日本のアニメやゲームの愛好家のなかから生まれてくるとし、軍服を着たり、武士の格好をしたりして中国人の感情を逆なでする事件がこれまでにも度々起きていることから「精日の中国人の数はすでに一定の規模に達していると見て良い」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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