中国にも日本同様にサッカーのプロリーグがあり、サッカーはバスケットボールや卓球などと並んで人気スポーツの1つとなっている。だが、中国代表はサッカーW杯への出場を逃し続けているように、まったく成績が振るわないのが現状だ。


 中国メディアの捜狐は4日、「同じ黄色人種なのに、なぜ中国代表は日本や韓国に及ばないのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、その理由について考察している。

 記事は、日本や韓国は同じ東アジアに属し、中国人と同じ黄色人種であると強調。日中韓は人種的には同じ条件であるにもかかわらず、日韓だけが好成績を残していることからを考えると「身体能力」の問題ではないことが分かると指摘。中国経済が豊かになったことで、選手たちの生活水準も高まっており、体を鍛える環境も整っているはずだと主張した。

 続けて、中国と日韓のサッカーの実力差は、選手のサッカーに取り組む「態度」や育成における「理念」の差であると分析している。日韓のサッカーは選手の出身にかかわらず、高い能力や技術を持つ選手を選抜し、さらに育成することで選手の実力を伸ばし、代表の強化につなげていると指摘。選手の努力と実力次第でチャンスが与えられるのが日韓のサッカーであると指摘し、こうした競争原理を背景とした環境が国全体のサッカーの実力を高めているのだと指摘した。

 一方、中国のサッカー選手は大した実力もないのに、若いうちに名声やお金を手に入れることができ、サッカーに集中できない環境にあると主張。また、実力主義ではなく、縁故やコネで試合に出場する選手がいる一方で、能力が高い選手が起用されないといった「悪循環」も起きていると紹介し、中国サッカーは実力が高まらない要因が山ほどあることを伝えた。

 中国でもサッカーは非常に人気のあるスポーツであるだけに、中国代表の活躍に期待している中国人は少なくない。人口が多いうえ、中国政府もサッカーの強化に取り組んでいるため、今後は中国もサッカーの実力が高まる可能性はあるが、それには実力が向上しない要因を解消する必要があるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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