記事はまず、「古代琉球」の歴史について紹介。もともと中国とのつながりが深く、「琉球」という国名も明が付けたとした。台湾を「小琉球」、沖縄を「大琉球」と呼んでいたとしている。
この大小の琉球に対して、明王朝は「属国」扱いにしたと記事は主張。人口も発展の程度も目立たなかったため、朝貢させながら琉球の自治を許したとしている。日本では冊封関係(名目的な君臣関係)と理解されているが、中国では属国だったという認識のようだ。記事は、中国の琉球への影響力は強く、言語や文化、さらには大陸から多くの中国人が渡り重要な役職に就くようになり、漢族の影響が強まったと伝えた。
琉球諸島に日本が影響力を持つようになったのは、清王朝に代わってからだ。記事は、清になってからも琉球は朝貢をしてきたが、清は琉球に興味がなく、薩摩藩の琉球侵攻の際にも琉球を援助することはなく「琉球は清と日本の2カ国の支配下に置かれた状態」になったと複雑な過去を紹介した。
そのうえで記事は、琉球はそれまでずっと独立国で中国の領土ですらなかったのだから、「なおさら日本の領土ということはあり得ない」と主張。今は日本の一部となっているが、もとはと言えば日本が侵略して奪った土地であり、そのうえ日本は敗戦国であり、日本に返還されたのは「非合法」だと論じた。
さらに、中国は戦勝国であるうえに、沖縄は中国の属国だったのだから、中国にこそ発言権があると記事は主張。
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