7月11日からの1週間で、サーチナで最も読まれた記事ベスト3は以下の通りだった。7月4日から韓国向けの半導体材料など3品目の輸出規制が厳格化されたことに対し、韓国国内の反発が伝えられ、日韓関係が注目を集めた。
また、現在は8月をメドに韓国を安全保障上の友好国である「ホワイト国」の指定から外すことを巡って、水面下で様々な動きがある模様だ。ちょうど、日本は参議院選挙の投票日を7月21日に迎えるが、日韓問題が選挙の争点とはなっていないこともあって、日本側からの追加の情報がほとんど出ていない。

 第1位は、「日本の輸出規制強化によって浮き彫りになった『韓国の残酷な事実』=中国メディア」(公開日:7月13日)。韓国の半導体産業は、メモリー市場で世界シェアが5~7割に達するとされる最大メーカー。サムスン電子は半導体製造のトップ企業として君臨している。日本の半導体メーカーが相次いで撤退する中で、日本を打ち負かした勝者のイメージがあった。
しかし、日本からの材料の調達が滞るだけで、工場がストップしかねない危機に遭遇することがわかった。すなわち、韓国だけでは製品を完成させられない「現実」が表面化した。

 経済のグローバル化が進展し、国際分業が当たり前になっている現在、各企業が得意分野を磨いて、それらを持ち寄ることによって1つの製品を作り上げるということは、おかしなビジネスモデルではないのだろうが、特定の企業にその技術を握られてしまうと、今回のようなことに陥ってしまう。半面、他の追随を許されないほどに、技術を磨き上げた日本企業の研究開発のたまものともいえる。日本の材料や部品は、完成品メーカーを選ばない。

 PCやスマートフォン、あるいは、テレビなどでも、日本は完成品メーカーとしての存在感は小さいか、ほとんどなくなってしまっている。
しかし、それぞれの製品において、なくてはならない部品や材料を、しっかり握っているのが日本企業であることが、今回の一件で明らかになった。

 第2位は、「新幹線に乗ってみた! ついでに『中国高速鉄道と比較してみた』=中国メディア」(同:7月10日)。中国は、高速鉄道について走行スピードと営業路線の長さなどにおいて、世界のトップにあると誇らしく思っている。世界各地で、中国の高速鉄道を導入する動きが続いていることも、その誇りを裏付けることになっているようだ。ただ、その世界の鉄道輸出において、日本の新幹線がたびたび競合相手として最後まで競り合い、時には、新幹線に負けてしまうこともあることがあり、中国高速鉄道にとって日本の新幹線は目の上のたんこぶのような存在と化している。

 それだけに、訪日旅行に来た中国の人々は、新幹線に乗車する機会があると、中国の高速鉄道との比較に余念がない。
この記事も、日本にやってきて新幹線に乗車したある中国人の感想に基づいている。料金や乗り心地、車内販売、トイレなどを比較して、記事では「引き分け」としている。

 第3位は、「もし日本と韓国が軍事衝突したら・・・勝利を収めるのはどちらか=中国メディア」(同:7月1日)。7月第1週に2位、第2週に1位となり、3週連続でトップ3に入った。(写真は、3つの記事のイメージ写真を合成。イメージ写真提供:123RF) 


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