米国は過去に、中国によるサイバー攻撃で軍事情報をはじめとする様々な機密が盗まれたと中国を批判したことがあるが、ジョン・ボルトン米大統領補佐官は28日、中国が米国の最新戦闘機F35の技術を盗んだと批判したという。

 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報(電子版)は29日、ボルトン米大統領補佐官は「中国の戦闘機がF35に似ているという理由だけで、中国が技術を盗んだと批判した」と伝えた。


 記事は、ロシアメディアを引用したうえで、ボルトン米大統領補佐官はロシアも米国から技術を盗んだと批判していることを紹介し、ロシア政府から「米国こそ各国の技術を模倣している」と反論されたと紹介した。

 続けて、ボルトン米大統領補佐官は「根拠なく、たびたび中国を批判するタカ派の人物」であるとし、訪問先のウクライナでボルトン米大統領補佐官が「中国も米国から戦闘機の技術を盗んだ」と発言したことを伝え、その根拠は「中国の戦闘機が米国のF35にそっくりだから」というものだったと伝え、その根拠で「盗んだ」と発言したことを批判した。

 さらに記事は、ボルトン米大統領補佐官は中国の戦闘機について具体的な名前を挙げなかったことを紹介する一方、ロシアメディアは「ボルトン米大統領補佐官は中国の殲20のことを指していた」のではないかと推測したことを紹介。だが、ロシアメディアは「殲20はF35に似ているとは言えず、共通点ではステルス戦闘機であるということくらい」と報じたことを伝えた。

 中国が米国からF35の技術を盗んだかどうかは不明だが、2018年には米メディアが中国のハッカーが超音速対艦ミサイルなどの情報を盗まれたと報じており、こうした事例は枚挙にいとまがないほど存在するのは事実だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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