中国メディアの今日頭条はこのほど、日本のサッカー選手のテクニックが中国人選手よりも「成熟しているのはなぜか」と疑問を投げかける記事を掲載し、「この先20年以内に日本サッカーの実力が中国に抜かれることはないだろう」という日本のサッカー関係者の言葉を伝えた。
記事はまず、日本人のサッカー選手について「少年サッカーや中高生、社会人、さらには日本代表の選手まで、どのカテゴリーを見ても基本的なスキルが高い」ことが特徴であると指摘。そして、同じアジア人で同じような練習をしているにもかかわらず、平均的に見て「日本人選手のスキルが中国人選手よりも高いのはなぜなのか」と疑問を提起した。
その理由として、日本ではトレーニング方法が体系化・標準化されているのに対して、中国では行き当たりばったりの方法で行われていると指摘、「それゆえ日中のサッカーにおける実力差は開くばかりだ」と伝えた。さらに、中国のプロサッカー選手の多くは「サッカーはあくまでも金を稼ぐ手段と考え、サッカーに対する興味が薄い」とし、それゆえハードに練習せず、競争も激しくないと指摘した。
続けて記事は、非常に広い国土を持つ中国では日本のように統一された練習方法を全国で行うことは難しいのが現状であると主張し、中国のサッカー協会は地元のニーズに合わせた練習方法を薦めていると紹介。中国サッカーも徐々にではあるが強くなっているのも事実だが、「年齢や能力に合わせたトレーニング方法が確立されておらず、トレーニングが統一もされていない中国サッカー」について、日本の関係者は「この先20年以内に日本が中国に抜かれることはない」と見ていると指摘した。
スポーツの世界で成功するためには日頃の地道な努力が大切だ。中国では長期的な視点よりも目先の利益に目が向きがちな人が多く、日頃の努力の積み重ねは少しハードルが高いことなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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