記事は、滋賀医科大学の三浦克之教授を代表者とする厚生労働省の研究班が、1980年の国民栄養調査に参加した人を対象に、飲食習慣に関する追跡調査を約30年間続けたと紹介。調査対象者の各家庭における総エネルギー摂取量と食塩摂取量、そして、死者数や死因について調べたとしている。
その結果、1000キロカロリーあたりの食塩摂取量が2グラム増えると死亡率が7%高まることが分かり、食塩摂取量で対象者を4グループに分けた時に、摂取量が最も多かった群で心筋梗塞などの心疾患を引き起こすリスクが最も少なかった群の1.49倍、脳卒中による死亡リスクは1.39倍に上ったことが明らかになったと伝えた。
そのうえで、家族が一緒に食事をすることで「家の味」に慣れてしまう傾向にあるため、家庭料理では個人の好みによって塩分を調節することが難しいとし、家族の健康を守るためには料理の味付けを薄めにすることが大切だという同教授の見解を紹介した。
地域によっても異なるが、中国の料理も味付けはかなり濃く、塩気も強いものが少なくない。
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