記事はまず、日本人がロボットに対して抵抗がないことを示す例として、般若心経を語ることのできるアンドロイド観音「マインダー」を紹介。こうした例から、「ロボットの製造でも応用でも、日本の熱心さは他国を大きく上回る」としている。
その理由について記事は、日本には「万物は魂を宿している」との神道の考えが関係していると分析。万物にはロボットも含まれるので抵抗感がないのだという。これは、西洋では機械が人類に似すぎると、「自然との境界線を越えた」考え、「神聖さと冒とくを一緒にした危険なこと」と見なすのとは大きく異なっているという。つまり、西洋人からすると「神の領域に入る」ことのように感じるようだ。
この点日本は、第二次大戦後に科学技術に重きを置くことによって経済復興を成し遂げており、ロボットが大きな役割を果たしたことも、ロボットに対する抵抗感が小さくなることに寄与したと分析。したがって日本人のロボットに対する熱情は宗教や哲学ではなく、経済から来ているとも言えるという。
このほか、「鉄腕アトム」の誕生も日本人のロボット観に大きな影響を与えたと記事は指摘。超人的な能力を利用した勧善懲悪の物語で、国民全体が「科学技術に信仰を置く」ようにさせることができたのだと論じた。そしてこれも、西洋の考えとは大きく異なっているという。
確かに、欧米では娯楽作品でロボットが否定的に描かれるだけでなく、「ロボットに仕事を奪われる」との考えも根強い。しかし日本は、ドラえもんのようにロボットが「友達」として描かれており、見方が大きく異なっていると言えるだろう。少子高齢化が進む日本ではロボットが人手不足解消の重要な担い手として期待されていることもロボットに対する肯定的な見方につながっているのかもしれない。日本ではこれからもロボットの応用が進むに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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