2026年6月24日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国サッカーがワールドカップ出場を逃し続ける背景を考察した仏紙ル・モンドの評論について報じた。
記事によると、同紙はワールドカップに世界が注目する中で中国代表は相変わらず不在であり、中国のネットユーザーからは「中国製品の広告や審判、周辺グッズはそろっているのに、唯一、代表チームだけがいない」といった皮肉まで出ていると紹介した上で、なぜ中国サッカーは台頭できないのかについて分析している。
まず、2015年に習近平(シー・ジンピン)国家主席の先導により50項目の施策を含むサッカーの改革発展案が打ち出され、かねてより行われていた実業家の巨額投資による海外クラブ買収やスター選手の「爆買い」に拍車がかかったことに言及。やがてこの「金満サッカー」バブルは崩壊し、自国の若手選手育成の遅れ、不健全な経営基盤、さらには汚職という副作用が今なお残っていることを指摘した。
そして、中国サッカー界にまん延する汚職の一例として、元代表監督の李鉄(リー・ティエ)氏が総額1400万ユーロ(約26億円)に上る贈収賄の罪により懲役20年の判決を受けたことに触れた。
また、中国のスポーツ体制が個人競技向けのトップダウン方式に依存しており、団体競技であるサッカーの育成に適していないと分析したほか、中国には深いサッカー文化が欠けており、厳しい進学プレッシャーの中で多くの家庭が子供の趣味を掘り下げることを良しとしない風潮があると分析。代表チームの現状は問題の出発点ではなく、最終的に現れた結果との見方を示している。
同紙はさらに、男子代表の不振とは対照的に、貴州省などで村人たちが自発的に組織したアマチュア大会「村超」が爆発的人気を博していると指摘。出場選手が全員アマチュアで賞品が牛1頭といった草の根の活動を通じて、中国の人々がサッカー本来の純粋な喜びを取り戻しつつあるとも紹介した。(編集・翻訳/川尻)











