中国メディア・東方網は29日、日本卓球協会が将来的に卓球を日本の学校において必修科目とする目標を立てるなど、草の根における卓球文化のさらなる発展に積極的な姿勢を示していることを紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本卓球協会の強化本部長を務める宮崎義仁氏が、東京五輪を契機に卓球の日本の国民的スポーツ化に向けて全力で推進する意向を示し、現在協会として全国の小中学校や公共施設に卓球台を設置する支援を行っていることを明らかにしたと伝えた。


 そして、協会の目標として2035~40年の間に卓球を日本の学校で必修科目化する目標を掲げ、30年に文部科学省に申請を行う計画であるとするとともに、この計画は20年前からすでに構想があったとする宮崎氏の説明を紹介している。

 さらに、宮崎氏が卓球の日本社会における影響力が近年高まっていることについて、福原愛さんの存在が大きく関係しているとの考えも示したことを合わせて伝えた。

 日本で卓球は以前から比較的身近に親しまれてきたスポーツではあったが、それはあくまでも「遊び」であり、真剣に卓球競技を志す人は決して多くなく、競技界も今に比べればかなり地味な印象を禁じ得なかった。そしてまた、「中国イコール卓球」というイメージを持つ人も少なくなかった。それが今では大きく変化しつつあり、競技として人気の高いスポーツの1つとなった。

 現状では日中間の卓球界にはまだまだ小さからぬ実力差が存在するのは否めない。しかし、今後日本国内で一層単なる遊びではなく、競技としての「卓球文化」が浸透、発展することで、将来中国に完全に肩を並べる日もやって来るかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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