「万能すり身パウダー」 水を加えると生すり身に変身! 使い方いろいろ 鈴廣かまぼこ
調理例(万能すり身パウダー)
小田原かまぼこのトップメーカーである鈴廣蒲鉾本店は1日、「万能すり身パウダー」を発売した。水を加えて1分混ぜるだけで、約5倍量の生すり身が完成する。
それを蒸したり、揚げたりすることで魚肉タンパク豊富な創作メニューや、伝統的な蒲鉾やさつま揚げも簡単に作ることができる。一般的には冷凍のすり身を解凍して利用するが、軽くて解凍いらずの粉末だけに使いやすさは格段に向上する。

すり身パウダーの原料は魚肉、水あめ、塩、砂糖だけ。魚肉は生の白身魚を使い、いわゆる採肉・水晒し・脱水・擂潰というすり身を作る工程を経て凍結乾燥されている。単に魚肉を粉末にしたのではなく、魚肉タンパクが水分を吸収して粘度、強度を増すように加工された特別な粉末となっている。

業務用のすり身商品はすでに外食やホテル、仕出し弁当などで重宝され、白身魚以外にもえび、イカの各種冷凍の加工すり身が利用されている。形状や味付けが自由で和風、洋風、フレンチ、イタリアンの伝統的な料理から創作メニューまで応用範囲は広い。また、昨今の糖質、脂質が嫌われる世の中で、高たんぱく、低脂肪の魚肉の出番は増える傾向にもある。

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調理例(万能すり身パウダー) 一方で、ほとんどのすり身商品が冷凍されており、解凍まで数時間を要する。また、余ったすり身を再度凍結すると品質も劣化するため使い切りが望ましい。その点、粉末原料ならば50gのすり身パウダーに水を加え、250gのすり身ができるため計算しやすく保存も簡単(20度以下の冷暗所保存)。天然素材のみで作られており、加水の調整で仕上がりの固さも調整できる。
また、水の代わりに出し汁や豆乳を加えてムースや冷製しんじょなどもできるためアイデア次第でメニューは限りなく広がる。従来の冷凍すり身の代替でも、新しく外食や家庭で利用したい人に向けても導入障壁を下げる革新的な商品でもある。

▽「万能すり身パウダー」=3月1日発売。内容量(50g/1袋×10、100g/1袋×10、500gサイズの3タイプ)。問合せ:0465-22-1380。オンラインでも販売予定。

特設サイト
https://www.kamaboko.com/surimipowder/
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