日本でも、20年春ごろから販売が急伸。今では20代の認知率が80%以上に達し、販売ボリュームも数倍に拡大した。
大きなきっかけとなったのが、コロナ禍とともに爆発的に広がった韓流ドラマのブーム。多くの作品中で、登場人物たちがチャミスルを飲む印象的なシーンがたびたび登場。それを見たファンが、外出自粛中の家飲みに緑の小瓶を取り入れるケースが増えた。
ただ、曲がり角も見えてきた。
「21年にかけては大学生のユーザーが増えたが、その後は卒業、就職してライフスタイルが変化。それにともない、チャミスルから離脱する人が出てきた」。眞露で同ブランドを担当するマーケティング部の宇佐見映里菜氏が説明する。
ほんのり甘いチャミスルを好んで飲んでいた学生も、社会人になって嗜好が徐々に変化。度数の高いお酒を飲むのは、翌日の仕事に響く。そんな人たちにも長く愛されるブランドを構築する戦略の必要性に迫られた。
「割って飲む」のは日本独特
そこで日本市場に合わせて開発したのが、RTD「チャミボール」だ。すっきりと甘くない、チャミスルのソーダ割り。同ブランドとして世界初の缶タイプで、9月10日から発売する。
日本で伸び盛りのRTD市場でも、トレンドが加速する「甘くない缶チューハイ」に着目した。
「韓国には焼酎を割るという概念がなく、フレッシュな(味のない)ものをストレートで飲むのが最近の定番。2年前にも日本独特の炭酸割りに着目して、度数の高いお酒にハードルを感じる日本のお客様に向けて瓶で発売したところ好評だったため、今回はより手軽な缶での発売を決めた」(宇佐美氏)。
チャミスルの売れ筋№1フレーバー「マスカット」と、プレーンな味の「fresh」にレモン風味を加えた「fresh+レモン」の2品を揃える。350㎖、アルコール度数7%。希望小売価格168円(税別)。10日からコンビニ先行発売、10月15日から各チャネルで全国発売する。
「より日常的なお酒として、ポジティブなストレス発散にも楽しんでいただきたい。商品の入れ替わりが激しいRTD市場だが、できるだけ長く定番としてお取り扱いいただける商品を目指している」と宇佐美氏は語る。

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