昇格初年度の昨シーズンは最終盤まで熾烈な優勝争いを繰り広げ、Jリーグに旋風を巻き起こした町田。
序盤は一進一退の攻防が続く。7分、G大阪は相手を押し込んだ状態でボールを保持すると、ボックス左角付近でこぼれ球を拾った宇佐美貴史が右足で狙い澄ましたシュートを放つも、惜しくもクロスバーに直撃。対する町田は13分にサイド攻撃から決定的を創出。右からのクロスがボックス手前左にこぼれ、待ち構えていた中山雄太が低い弾道のシュートを放つ。しかし、これはGK一森純の好セーブに阻まれ、オ・セフンのプッシュも右ポストを叩いた。
その後はボール保持率で上回るG大阪が次第にゴールに迫るシーンを増やし、イッサム・ジェバリやデニス・ヒュメット、宇佐美ら複数人が絡んだ攻撃からチャンスをうかがう。一方、守勢に回っていた町田は42分、ドリブルで仕掛けた西村拓真がボックス手前で倒され、絶好の位置でFKを獲得。これを相馬がゴール左下隅に直接沈めて先制に成功した。
後半に入り、なかなか町田のブロックの中に割って入れないG大阪は58分に満田誠を投入し、状況の打開を図る。しかし、ビルドアップでのミスが目立ち、思うようにチャンスを作れない時間帯が続く。76分、ネタ・ラヴィのワンタッチパスで半田陸が右サイドの深い位置に侵入し、ダイレクトで上げたクロスにジェバリがボレーで合わせたが、枠を捉えることはできなかった。
G大阪は最終盤にかけて圧力を強め、ジェバリやヒュメットらに惜しいシーンが訪れるが、どうしてもゴールネットを揺らすことができない。試合はこのまま0-1で終了し、勝利した町田がリーグ戦での無敗記録を「5」に伸ばした。対するG大阪は3戦未勝利となっている。次節は6日に行われ、G大阪はアウェイで柏レイソルと、町田はホームで川崎フロンターレと対戦する。
【スコア】
ガンバ大阪 0-1 FC町田ゼルビア
【得点者】
0-1 43分 相馬勇紀(FC町田ゼルビア)