約1年後に控えるFIFAワールドカップ26の開催地・アメリカへ遠征中の日本代表。活動2日目のトレーニング後にキャプテンのMF遠藤航(リヴァプール)がメディア取材に応じた。


 現地時間1日から活動がスタートし、コアメンバーを中心とした構成でFIFAワールドカップ26の開催地・アメリカでメキシコ代表とアメリカ代表との2試合に臨む日本代表。6月のアジア最終予選以来の代表活動となる遠藤だが、ディフェンスラインや中盤にケガ人を含めた不参加者が多く、経験値にばらつきのあるメンバー構成となっている。

 シーズン開幕直後の活動の中、ケガ人の多さについて「ケガ人が多いのは残念ですが、いるメンバーでやるしかないですし、それでもクオリティが出せるメンバーが揃っているので、チームとして良い準備をするしかないです」とコメント。ワールドカップ開催国との対戦については「対戦相手は間違いなく良いチームで、開催国ということで力を入れている2チームだと思うので、戦う準備と自分たちからアクションを起こしてそういったチームに勝てるところを示す必要があると思います」と、FIFAランキングでも上位に位置する2カ国との対戦へ意気込みを語った。

 アジアの国との対戦が続いた中、約2年ぶりにアジア以外の強豪国との対戦となる中で遠藤は「戦術も大事ですけど、球際で行けていなかったら話にならないところもあります。メキシコやアメリカはホームでやるわけなので、最初の10分、15分、前半は特に戦術よりも戦い方が大事になる」と意識が重要だとコメント。守田英正(スポルティング)や田中碧(リーズ)といった多くコンビを組んだメンバーがいない中で、経験の少ない選手とコンビを組む可能性もあるが「彼らの良さを出してもらいたいと思います。それを生かすために自分がいると思いますし、彼らはチャンスだと思ってスタメンを奪う気持ちでやると思うので、そのパフォーマンスの部分は注目するべきだと思いますし、期待するべき」と、多くのことを気にせずに特徴を出してもらいたいと期待した。

 さらに「自分たちのイメージは最終予選を勝つためにやってきたわけではない」と振り返った遠藤は、アジア最終予選で見せた強さを強豪相手にも出したいとし、「それができるだけのメンバーは揃っていますし、それができなければワールドカップ優勝は見えてこないので、楽しみというか、いよいよワールドカップへの準備が始まるなという感じです」と今回の2試合について言及。「お互い主導権の握り合いになる」とメキシコ戦を展望しつつも押し込まれる可能性にも触れ、「ブロックを引くことが悪いわけではないので、そういう時間帯があることを認識しながらも、どう主導権を握り返せるかということを強豪国相手にやれるようになることが目的になる」と、しっかりと戦っていくと意気込んだ。

 メキシコとの一戦は、9月7日(日)日本時間11時キックオフ。NHK総合にて生中継、NHKプラスで同時・見逃し配信、U-NEXTにてリアルタイム配信(有料)・見逃し配信される。

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