アタランタに所属するナイジェリア代表FWアデモラ・ルックマンはトルコへの移籍を望んでいないようだ。2日、イタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が伝えている。


 現在27歳のルックマンはチャールトンの下部組織出身で、2015-16シーズンにトップチームデビューを飾った。その後はエヴァートン、ライプツィヒ、フルアム、レスターを渡り歩き、2022年夏に完全移籍加入したアタランタではここまで公式戦通算118試合で52ゴール25アシストをマーク。セリエAでは3シーズン連続で二桁ゴールを記録し、クラブ史上初のヨーロッパリーグ(EL)制覇に貢献するなど中心選手として活躍している。

 ルックマンに対しては今夏の移籍市場でインテルからの関心が明らかに。2030年6月末までの5年契約締結で個人合意に達したものの、アタランタの要求する移籍金5000万ユーロ(約86億円)という条件をインテルが提示できずに交渉は難航。ルックマンは今夏にクラブと交わした約束が破られていたことに触れつつ、移籍希望を正式に表明したが、最終的にはセリエAの市場閉幕日となる現地時間9月1日までにインテル加入は実現しなかった。

 移籍市場に精通するロマーノ氏によると、移籍市場最後の48時間でバイエルンがルックマンの買い取りオプション付きレンタルを打診したが、アタランタはこの提案を検討すらしなかったとのこと。現地時間12日まで市場が開いているスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)への移籍が残された選択肢の一つとなっているが、選手本人はその可能性を一切考慮していないようだ。

 なお、今シーズンは未だ1分たりともピッチに立っていないルックマンだが、開幕が迫るチャンピオンズリーグ(CL)のメンバーには含まれているという。
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