日本は23分に大迫勇也のゴールで先制すると、30分には南野拓実が追加点をマーク。その後もボールを保持しながら主導権を握り、2-0でハーフタイムを迎えた。その前半を「ポジティブだった」と振り返る冨安だが、改善すべき点もあったという。
「アジアの戦いでは僕たちがより、ボールを持って押し込んだ展開が予想される中で、ディフェンス陣はつねにカウンター対策をしておかないといけないです。そういう意味ではパーフェクトではなかった。
後半に入ると日本は酒井宏樹、中島翔哉、堂安律を下げ、植田直通、原口元気、そして久保建英を投入。冨安は右サイドバックにポジションを移し、久保と縦関係でプレーした。
試合前の時点で後半から右サイドバックに入ることを伝えられていたという冨安は、所属するボローニャで同ポジションを務めていることもあり、「違和感なくやれたと思います」と手応えを感じた様子。「(ボローニャと)まったく同じ役割を求められているわけではないですけど、戸惑いなく入れました」と頼もしいコメントを残した。
一方で、反省も口にしている。
それでも右サイドバックのプレーは「やっていて楽しい」という。「攻撃、守備ともに今までと違うものが求められるので、それはもちろん成長につながると思います」。20歳にしてA代表のレギュラーに定着した冨安の新境地開拓は、日本代表にとって有効なオプションとなりそうだ。