―[ゼロ恋愛 ~経験値ゼロから学ぶ恋愛講座~/堺屋大地]―

 こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
 筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。
また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがい、知見を深めているのです。

 恋愛がうまくいかないという方々にも、筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。

「40代なのに精神年齢が低い男性が多すぎる」婚活を始めた33...の画像はこちら >>

スペックの良い彼氏と2人交際したが…

※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。

 今回の相談者は婚活中だという美佳さん(仮名・女性・33歳)。「年上好き」を公言している美佳さんは、主に30代中盤から40代中盤までの年上男性を対象にパートナー探しをしているそうなのですが……。

「婚活を始めてから最初に付き合った人は当時43歳。次に付き合った人は3カ月前にお別れした41歳。2人とも私よりけっこう年上でしたが、別れた理由はどちらも相手の“幼稚さ”が原因でした。

 1人目の43歳の彼は学歴・年収・ビジュは私の理想に近かったんですけど、レストランで注文した料理の提供が遅いとか、タクシーの運転手さんが1本道を間違えたとか、そういう些細なことですぐに癇癪を起こす人で、一緒にいて気まずい場面が何度もありました。

 2人目の41歳の彼はとあるスタートアップ企業の役員をしていたんですけど、自分の考えが絶対に正しいと思ってるタイプで、私のすることにいちいち口出ししてきて、言うとおりにさせようとしたり、論破しようとしてきたりする人でした」(美佳さん)

40代未婚男性の精神年齢が低いと感じるワケ

 2人とも愛想を尽かした美佳さんからお別れを告げたとのこと。

「だけど、1人目も2人目も別れ際にわんわん号泣されたんですよね。子どもみたいだなーって内心でドン引きしてました(苦笑)。

 最後にぎゃん泣きされたことが決定打でしたけど、そもそも日々一緒にいて『精神年齢低すぎない?』って思うことがけっこうあって……。
なんで40すぎにもなって、こんなに幼稚な男性が多いんでしょうか?」(美佳さん)

「幼稚すぎる40代男」が婚活市場に意外と多いことに悩む美佳さん。筆者はその原因について次のように解説していきました。

 まず、当然ながら世の40代男性が全員幼稚だなんてことはないのですが、婚活市場に絞ると精神年齢が低い男性の割合が増えるもの。精神が成熟した人格者は40代になる前に結婚しているケースが多いからです。

 もちろん既婚者のなかにも「幼稚すぎる40代男」はごまんといますが、要するに割合の問題。誤解を恐れずに言いますが、“40代既婚男性”と“40代独身男性”の精神年齢の平均値を比較したとしたら、後者のほうが低くなるでしょう。

自分を「立派な大人」だと妄信している

 独身男性は精神年齢が低い傾向にあるというのは大前提の話で、本題はここから。

 美佳さんが交際した2人の彼氏がまさにそうなのですが、立派な役職があり、高い年収を得て、部下や後輩をつき従えていると、周囲から「彼は“しごでき”(仕事ができる)」と評価されるでしょう。

 そうして社会的信用を獲得すると、本人は「立派な仕事をしている俺は立派な大人だ」と思い込みます。

 しかし、です。実は“仕事ができること”と“大人であること”は全くの別物。

 決して「立派な仕事」をしていることはイコールで「立派な大人」にはならないのに、その2つがイコールで結びつくと勘違いしてしまっている人が多く、それが幼稚な40代男が世にはびこっている一因なのです。

 役職がついて多くの部下を抱えていることや、高い年収を得て裕福な生活をしていることなど、それ自体が精神年齢の高低を測るモノサシにはならないのに、肩書きや高収入がある自分を「立派な大人」だと妄信してしまっている。


 美佳さんの2人の彼氏はおそらくそのパターンで、自身を大人だと思い込んでしまっていたことで、余計に自分の幼稚な一面を自覚しにくくなっており、一切改善できずに悪化させてしまっていたのではないでしょうか。

まだジェンダーバイアスがかかっている

 また、昭和生まれの40代男性は、まだ「男が引っ張っていくもの、女はそれにつき従うもの」といったジェンダーバイアスがかかっている人も少なくありません。なかには「女は頭が悪いから男が導いてあげなくてはいけない」のように、男尊女卑思考が強い40代男性もごく一部ながらいることでしょう。

 さすがにいまのご時世的に堂々と公言するのはまずいと気付いていて、わざわざ口に出すことはしなくても、そういった思想が根差しているとしたら……?

 もし、内心で「女はバカだ」と見下しているとしたら、とんでもなく幼稚な人間性だということは言うまでもないでしょう。

“論破したがり”も精神年齢が低い証拠

 美佳さんの2人目の彼氏は、よく論破してこようとしていたそうですが、男尊女卑的な見下しがあったのかもしれません。

 こういった男性は、「正論で相手を説き伏せることができるほうが大人である」と思い込んでいるフシがあるのですが、これもまさに精神年齢の低さの証拠。

「“正しいこと”を言うことが正しくないときもある」という世の真理に気付いておらず、無知蒙昧であることを露呈しているからです。

 そもそも価値観とは多様なもので、その価値観の数だけ“正しいこと”の種類があるにもかかわらず、恋人の価値観を受け入れず自分の価値観を押し付けようとするのは愚の骨頂。

 恋人の考えに聞く耳持たずに自身の考えだけ言って論破しようとすることは、愛を一緒に育んでいくべき恋人から愛されなくなるリスクが大きい行為。それが愚行だと気付けていない幼稚な人間ということなのです。

 ――ここまで説明すると美佳さんは、「幼稚な男性の割合が多いのは理解できました。やっぱり結婚するなら精神的にも大人な男性がいいので、年収とかの条件を下げてでも根気よく探してみます」とのことでした。

 美佳さんにとって最高のパートナーが見つかるよう、応援しています。


<文・堺屋大地>

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【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi
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