2000年に開発した「ふかひれコラーゲン」が大ヒットし、“コラーゲンブーム”を巻き起こした美容研究家、コスメクリエイターの勝見地映子氏。74歳となった今も精力的に活動し、新製品を生み出すバイタリティの原点に迫った。

母親の肌トラブルをケアするためにコラーゲンに注目

“ふかひれコラーゲン”が大ヒット…「コラーゲンブーム」火付け...の画像はこちら >>
 勝見氏の名を一躍広めるきっかけとなったのは、2000年に誕生した「ふかひれコラーゲン」だ。「ふかひれコラーゲン」は、テレビショッピングを通じて1日で2億円の売上を達成。発売から26年たった今も多くの女性に支持され、ロングセラーとなっている。

 この「ふかひれコラーゲン」が生まれるきっかけとなったのは、当時、勝見氏が産婦人科の仕事で向き合っていた、「患者さんたちの皮膚の悩みに気づいたから」だと振り返る。

「妊娠中の患者さんたちを見ていて、肌がカサカサしていることに気づきました。赤ちゃんは母親から栄養素をもらって成長するので、お母さんの肌が乾燥してしまうんですね。私はお母さんたちの肌をケアして、潤いを取り戻してあげたいと考えました」

 研究者との対話や自身の調査を通じて、コラーゲンは体内の全たんぱく質の約30%を構成する重要なタンパク質であると認識したという勝見氏は、最もいいコラーゲンとしてフカヒレに辿り着いたという。

サメのコラーゲンからヒット商品が誕生

 だが、当時、フカヒレはまだ一般的ではなかったという。勝見氏はどのようにして、「ふかひれコラーゲン」を開発することができたのか。

「ご縁があって気仙沼のふかひれ工場の社長さんと出会うことができました。工場を見学させてもらったところ、煮汁にサメのコラーゲンが多く含まれていることを知りましたし、現場で働いていた方の肌が非常にきれいでビックリしました。サメのコラーゲンは肌をきれいにする効果があると確信したのを覚えています」

 こうして勝見氏はサメのふかひれを煮詰めて抽出したエキスを商品化。当初開発したものは、「生臭さが残っていて、1万箱作ったのにわずか3箱しか売れませんでした(笑)」と回顧するも、勝見氏はふかひれの可能性を信じて研究を継続した。そして、臭いの問題をクリアした「ふかひれコラーゲン」が誕生し、大ヒットにつながったのである。


世界初となる商品の開発に成功

“ふかひれコラーゲン”が大ヒット…「コラーゲンブーム」火付け役だった74歳女性経営者の現在
銀座トマト
 自身が開発した「ふかひれコラーゲン」が、日本中に届いたことに深い感動を覚えたという勝見氏は、その後も数々の新商品を世に送り出してきた。

「女性の美容や健康にカルシウムは不可欠です。カルシウムといえば牛乳を思い浮かべる方が多いと思いますが、真珠粉末は牛乳の340倍のカルシウム含有量を誇ります。真珠粉末は古来より美白効果があると伝えられてきましたが、現代では科学的にも真珠の持つ美容と健康に役立つ働きが解明されています。そこで国産アコヤ真珠を使用した『本真珠粉末』を2004年に開発しました」

 また、40年かけて進めた研究の成果と、海外の博士たちの知見を取り入れたことで、2006年に世界初の「植物プラセンタ」(※胎座の細胞から抽出した安全性が高く、美容効果に優れた独自のエキス)を発売。

 さらに「植物プラセンタ」に関する深い造詣と技術をベースに、2011年に世界で初めて最も香りがいいとされ、バラの女王と呼ばれるダマスクローズの胎座から「プラセンタエキス」を得ることに成功する。

世界中の人々を美しくしたい

 勝見氏が生み出したこれらの商品は、世界約50か国に供給されており、植物性の原料は宗教上の制約がないことから海外市場でも高い人気を誇るという。数々のヒット商品を生み出してきた背景には強い思いがあった。

「私は日本を代表する原料や技術で、世界中の人々を美しくしたいという強い使命感を持っていますが、日本のいいものを世界に届けたいという思いには、研究者たちの苦労が報われてほしいという考えもあります。

 日本にはすばらしい研究者たちがいるので、今後も私たちの開発した商品を通して日本の高い技術力を世界に広めていきたいです。研究者たちの実力や日本が素晴らしい国であることをより多くの方たちに知ってもらいたいですね」

【黒田知道】
 
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