◆近畿学生春季リーグ戦 ▽最終節3回戦 奈良学園大3―1神戸医療未来大(7日・GOSANDO南港)
近畿学生野球は最終節3回戦が行われ、奈良学園大が神戸医療未来大に連勝して勝ち点を5に伸ばし、2季連続46度目の優勝を決めた。5校全てから勝ち点を奪う完全優勝で、7年ぶり22度目となる全日本大学野球選手権(6月9~15日・神宮、東京D=報知新聞社後援)の出場権を獲得した。
2季連続の完全優勝を飾り、マウンド上で奈良学園大ナインの笑顔がはじけた。初回に先制を許したが、逆転勝利で18年以来となる全日本大学野球選手権切符を獲得。酒井真二監督(48)は「7年ぶり。長かった」とかみしめた。
「4年生に今までにないくらいの『勝ちたい』という思いがあった」と指揮官。0―1の2回に本間悠人主将の中犠飛で追い付き、7回に押し出し四球で勝ち越し。続く松林克真一塁手(ともに4年)の中犠飛で追加点と、4年生が随所に執念を見せた。
15季連続Vなどリーグ最多の優勝回数を誇るが、近年は苦しい戦いが続いた。「入替戦が視野に入ることもあった。何とか、という思いでやってきた」と本間。昨秋、8季ぶりに王座に返り咲いたことで芽生えた自信と冬の鍛錬が、連覇につながった。
本間の双子の兄・賢人内野手は佛教大の主将として現在、京滋大学リーグで2位につける。