◆JERA セ・リーグ ヤクルト5ー2巨人(9日・神宮)

 強烈なライナーとなった白球が左翼席に消えた。ヤクルト・内山がプロ208試合目で初の4番起用に“一発回答”した。

8回1死。茂木の3号ソロで4点目を奪い2点リードとした直後だった。ケラーの初球の直球を捉え勝利を大きく引き寄せた。「打った瞬間、角度もなかった。(左翼手に)捕られるかなと思ったんですけど。伸びてビックリしました」。本人も驚きの今季1号は、23年7月17日の巨人戦(神宮)以来2年ぶりのアーチとなった。

 試合前、オーダー表を目にした時は「すごくびっくりしました」というが、「あまり関係なくスイングできた」と、強心臓ぶりを発揮した22歳。通算11本塁打のうち巨人戦は球団別最多の5発目。連敗ストップに貢献した“Gキラー”は「ヤクルトはロング(長打)、ロングで点を取っていくチーム。そういった役割を僕がどんどんやっていければ」と胸を張った。(長井 毅)

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