◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース(10日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が10日(日本時間11日)、敵地・Dバックス戦に「1番・DH」で先発出場。今季初の3戦連発となる13号アーチの期待がかかる中、3回2死二塁の第2打席は申告敬遠だった。

3ボールとなったところで相手ベンチが“白旗”を上げ、控えめながら敵地はブーイングに包まれた。

 Dバックスの先発、C・バーンズ投手(30)とはこの日まで通算6打数3安打の打率5割、1本塁打、1打点。21年サイ・ヤング賞右腕がオリオールズに所属していた昨年8月28日(同29日)、自身と愛犬・デコピンのボブルヘッドデーとして行われた試合で先頭打者本塁打を放っている。難敵であることは間違いないが、この日も初回先頭で8試合連続安打となる右前打をマークしていた。

 前日9日(同10日)の同戦では、11―11の9回1死一、二塁で2戦連発の12号決勝3ラン。大谷は打った瞬間にバンザイ。MLBが公式X(旧ツイッター)で「もはや映画」と表現した名場面が飛び出し、敵地ながら「MVPコール」が巻き起こった。この日まで最近7試合で5発の量産態勢。この日2発で14号としたメジャー単独トップのジャッジ(ヤンキース)を再び捉えてもおかしくはない無双モードだ。

 真美子夫人、長女と会えない今季最長のビジター10連戦もこの日が9戦目。あと2試合で家族の待つロサンゼルスに帰ることができる。チームはT・ヘルナンデス、エドマンら主力打者に負傷者が出始めており、大谷へのマークはより厳しくなっているが、今の背番号17を止めることはなかなか難しい。

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