◆パ・リーグ オリックス1―7ソフトバンク(11日・京セラドーム大阪)

 オリックスが4月3日から守ってきた首位の座を、日本ハムに明け渡した。「そこはもう一戦一戦、やっていくしかないですからね」。

球場がピンク色で彩られた母の日も1分けを挟み、16年(20年は試合開催なし、24年は悪天候で試合中止)から7連敗。岸田監督は「陥落」の事実を受け止め、すぐに前を向いた。

 伏兵・嶺井に2発7打点をたたき出されたことも、天敵の上沢に通算22勝目(8敗)を献上したことも過去のこと。13日からは敵地・エスコンで日本ハムと3連戦が待っている。九里と宮城の両輪に続き、ドラフト2位・寺西が15日にプロ初登板初先発する予定。この日から1軍合流した。

 即戦力として期待され、ウエスタン・リーグでは7試合に登板。オール先発で1勝3敗、防御率2・86と一定の成績を残し、5日の中日戦(ナゴヤ球場)でも6回を1失点と好投した。最速152キロの本格派右腕で、背番号13は山岡、宮城と看板投手から継承。有望な俊英がデビューする。

 3位・西武にもゲーム差なしに迫られたが、35試合を消化しただけ。岸田監督も「自チームのこと、勝つことだけを考えて、日々やっていくだけなので」と力を込めた。

13日はオリックスとして通算5000試合目。持ち駒を機能させ、また上昇するだけだ。(長田 亨)

編集部おすすめ