◆春季和歌山県大会 ▽決勝 智弁和歌山12―0星林
和歌山は決勝が行われ、今春センバツ準Vの智弁和歌山が、2年連続17度目の優勝を果たした。大阪は準決勝が行われ、大阪桐蔭と履正社が決勝に進出した。
ピンチを招いても冷静だった。3回2死満塁。智弁和歌山・和気匠太(3年)は星林の4番・西山稜賀三塁手(3年)を左飛に抑えた。「今日のピッチングは反省点も多い。三振がとれたのは自信がついた」。3回を2安打無失点、3奪三振の好投でチームを2年連続17度目の県王者に導いた。
公式戦初先発となった右腕には悔しい思い出があった。準優勝した今春のセンバツは野球部員で唯一、アルプスから声を枯らした。「応援で自分も燃えていた。外れたときの悔しさっていうのを忘れずに持ち続けながらやってました」と闘志を燃やした。
センバツ5試合すべてで先発した渡辺颯人(3年)は今大会ベンチ外。中谷仁監督(46)は「ピッチャー陣が自覚を持って、渡辺抜きでも勝ちきるんだというところが見えた」と和気らの台頭に手応えを口にした。