◆パ・リーグ 日本ハム4―0楽天(11日・エスコンフィールド)
日本ハムは11日、楽天戦(エスコン)に4―0で快勝し、本拠地では今季初の同一カード3連勝。両リーグ20勝一番乗りで貯金を最多の6とし、4月2日以来の単独首位に立った。
迷いなく初球から、吉田はフルスイングをかけた。楽天の先発・岸の140キロ、外角高めへの直球を捉える。高く上がった打球は、左翼2階席のフェンス部分を直撃する先制4号ソロ。自身初の初回先頭打者初球弾を「打席いくちょっと前に、ボスから『初球いっちゃっていいよ』って。いきました。初球打ちにいって、真っすぐ刺されて内野フライとかは見栄えも良くない。ファウルでもいいかなという気持ちで」と振り返った。
自身の言葉を裏切る一発だった。ここまでの3本塁打は全て得意の右方向。しかも全てエスコンの右翼ブルペンにたたき込んでいた。
先発した“同期”を強力援護だ。古林とはデビュー戦でバッテリーを組み、この日対戦した楽天に敗れていた。「古林が投げるとき出てた試合は両方ホームラン打ってる。古林とも『またホームランだよ』みたいな話はしました」と胸を張った。打った瞬間に両腕を突き上げた新庄監督も「1番ね、(好調の)石井くんも考えたんですよ。でも石井くん、上にもっていくと打てんから」と勘ピューターがはまり、会心の笑みを浮かべた。
この日は母の日。思い出を聞かれ「ほどよく厳しかった。反抗期とかもあって、傷つけるようなことも言ったりした記憶がある。
(山口 泰史)