◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース(11日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が11日(日本時間12日)、敵地・Dバックス戦に「1番・DH」で先発出場。父親になって初めて迎える「母の日」で、3点リードの6回2死三塁の第4打席は2番手左腕・マンティプライから右前適時打を放ち、2試合ぶりのマルチ安打とした。

「母の日」は2年ぶりの打点を挙げたが、直後に一塁けん制球に誘い出され、盗塁死が記録された。

 この日は「母の日」。大谷もピンクのバットやロゴがピンクのスパイクなど特別仕様の用具を身につけて試合に臨んでいる。母・加代子さんへの感謝はもちろん、今年は真美子夫人が第1子となる長女を出産したことを4月19日(同20日)に発表したばかり。この日の試合前には「Happy Mother’s Day」と自身のインスタグラムに赤い花の絵文字を添えて母の日を祝い、ピンクのベビー服を着たまな娘の手に自身と真美子夫人とみられる手を添えた“家族写真”を公開した。

 大谷は昨季の「母の日」は腰の張りで欠場。エンゼルス時代には22、23年と2年連続で「母の日」にタイムリーを放ち、打点を挙げているが、これまで本塁打を打ったことはない。「母の日」初アーチとなる2試合ぶりの13号を放ち、リーグ単独トップに浮上することにも期待がかかる。

 Dバックスの先発、Z・ゲーレン投手(29)と大谷はこの日まで通算7打数1安打の打率1割4分3厘、5三振だった。昨季まで3年連続2ケタ勝利の頭脳派右腕にこれまで苦戦してきたが、“父親パワー”で攻略したいところだ。初回先頭の第1打席は一ゴロ、3回先頭の第2打席では空振り三振に倒れていたが、5回先頭の第3打席では中前打を放ち、今季最長を更新する9試合連続安打としていた。

 この日で今季最長の敵地10連戦も終了。

試合後には真美子夫人、長女の待つ本拠地・ロサンゼルスに戻ることができる。会えない期間、寂しかったことは間違いないが、間もなく再会できる喜びもパワーに変え、前日まで8試合連続安打と打撃好調の大谷が立ち向かう。

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