◆米大リーグ ダイヤモンドバックス1―8ドジャース(11日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が11日(日本時間12日)、敵地・Dバックス戦に「1番・DH」で先発出場。父親になって初めて迎えた「母の日」で、6回にタイムリーを放つなど5打数2安打1打点の活躍を見せた。

打率は3割8厘に上昇した。

 ド軍は今季最長の敵地10連戦を白星締め。27勝14敗の貯金13に戻し、パドレスが敗れたため、ナ・リーグ西地区首位に一日で返り咲いた。10歳の時に母・ローズマリーさんを皮膚がんで亡くした3番・フリーマンが9号ソロを含む4打数4安打3打点と大暴れした。

 この日、現地は「母の日」。大谷もピンクのバットやベルト、ロゴがピンクのスパイクなど特別仕様の用具を身につけて試合に臨んだ。球団SNSのスタメン発表では「Kayoko’s son」と紹介された大谷は、母・加代子さんへの感謝はもちろん、今年は真美子夫人が第1子となる長女を出産したことを4月19日(同20日)に発表したばかり。試合前には「Happy Mother’s Day」と自身のインスタグラムに赤い花の絵文字を添えて祝い、ピンクのベビー服を着たまな娘の手に自身と真美子夫人とみられる手を添えた“家族写真”を公開した。

 Dバックスの先発、Z・ゲーレン投手(29)とはこの日まで通算7打数1安打の打率1割4分3厘、5三振だった。昨季まで3年連続2ケタ勝利の頭脳派右腕にはこれまで苦戦してきたが、この日は5回先頭の第3打席で中前打をマークし、今季最長を更新する9試合連続ヒットと“父親パワー”を見せつけた。

 3点リードの6回2死三塁の第4打席では2番手左腕・マンティプライから右前適時打。2試合ぶりのマルチ安打で「母の日」に2年ぶりの打点を挙げた。

昨季の「母の日」は腰の張りで欠場。エンゼルス時代には22、23年と2年連続で「母の日」にタイムリーを放って打点を挙げていたが、今年は“2人の母”に感謝を届けた。

 今季最長のビジター10連戦は6勝4敗で終了。これで大谷も真美子夫人、長女が待っている本拠地・ロサンゼルスに戻ることができる。会えなかった期間、寂しかったことは間違いないが、間もなく再会できる喜びも力に変えた。休養日を挟み、13日(同14日)から始まるホーム9連戦も期待できそうだ。

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