◆米大リーグ パドレス―エンゼルス(12日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)
エンゼルス・菊池雄星投手(33)が12日(日本時間13日)、敵地・パドレス戦に先発し、今季9度目の先発だったが、6回98球を投げて7安打4失点(自責2)で1点のリードを許して降板し、またしても今季初勝利となる白星をつかむことは出来なかった。4奪三振、2四球で最速は96・4マイル(約155・1キロ)だった。
10日(同11日)の敵地・ロッキーズ戦では21点を奪うなど好調なパドレス打線。雄星は初回、タティスを空振り三振、アラエスを三飛に抑えて簡単に2死を奪ったが、マチャドへの四球とメリルの中前安打で2死二、三塁のピンチを迎えるも、ボガーツを中飛に打ち取って無失点で滑り出した。2回は1死からディアスへ初球のスイーパーでストライクを奪った直後にマウンドで転倒する珍しいシーンもあったが3者凡退。するとエンゼルス打線は、3回に1死からTi・アンダーソンが右中間への二塁打で出塁すると、続くネトが左翼席へ5号2ランを放って先取点を奪った。
2点のリードで上がった3回のマウンド。テンポよく2死こそ奪ったが、アラエス、マチャドに連打を浴びて一、三塁になると、メリルに右前適時打を許して1点差にせまられ、一、三塁で続くボガーツを打ち取って打球を雄星がキャッチしたが、一塁へまさかの悪送球で、2人が生還して逆転を許した。勢いに乗ったパドレス打線はシーツも左翼へ安打を放ち、二塁走者のボガーツが本塁を狙った左翼手・ルーゴの好返球でタッチアウト。なんとか1点差でとどまった。
4回は1死から四球を与えたが、ロックリッジの強烈な打球が一塁手正面のライナーで、一塁走者が飛び出して戻れず併殺。1点ビハインドの5回は先頭のタティスにスライダーを中堅バックスクリーンに運ばれてリードを2点に広げられた。1死からマチャドにも右前安打を許したが、後続は抑えた。6回表には敵失で1点を奪って1点差。
3年総額6300万ドル(約95億円=契約発表時のレート)でエンゼルスに今季から加入した雄星。開幕投手を託されるなど期待も大きかったが、これで今季は9登板白星なしとなった。次回は中5日で18日(同19日)の敵地・ドジャース戦での先発となる可能性が高そうだ。