◆JERA セ・リーグ 広島5x―4巨人=延長12回=(13日・マツダスタジアム)
巨人の先発・戸郷翔征投手は3回1/3、10失点だった4月11日以来となるマツダでの先発となったが、5回8安打4失点で開幕から5戦白星なし。戸郷は「今できることは2ストライク追い込んだ(後の)変化球の精度や感覚を高めないといけない」と反省を口にした。
もっと荒々しく
◆高橋由伸氏Point 勝てていない投手の典型的なやられ方だ。戸郷は開幕当初よりも直球に勢いが出てきた。ただ、この日はスライダーが抜け、フォークを引っかけ気味。それでいて、白星ほしさに慎重になり、コースは高低左右とぎりぎりに投げようとするから四球が多くなった。自滅につながるパターンだ。本来、そんなに制球力のある投手ではない。初回、モンテロの2球目、真ん中付近がファウルになったのが良い例で、どんどん球威で押し込んでもらいたい。打者はポイントを前めにするから、逆にフォークが効くようになるのだ。もっと荒々しい戸郷が見たい。(スポーツ報知評論家・高橋 由伸)