巨人・リチャード内野手(25)が、初の聖地で大暴れを狙う。20日からの阪神3連戦で、1軍では初めて甲子園でプレーする。

18日の中日戦(東京D)では、バックスクリーン右へ打球速度181キロの2号3ラン。早くも規格外のパワーを見せつけている男に、阿部巨人の今季甲子園1号の期待がかかる。

 衝撃弾の勢いそのままに、敵地へ乗り込んだ。前夜は逆方向へメジャー級のアーチを運び「いい結果が出たので、続けれるように頑張りたい」と、打ってかぶとの緒を締めた。巨人での3安打中、2本が本塁打とロマンたっぷりの大砲。試合前のフリー打撃では東京D左翼のバルコニー席へ軽々と打球を放り込み、周囲の度肝を抜いている。数々の打者が苦しむ甲子園の広さと浜風も、リチャードには関係なさそうだ。

 沖縄尚学では甲子園に出場できず、ソフトバンク時代に2軍で8試合に出場したのみ。大観衆の中、聖地でプレーするのは初めてになる。「優勝できるように、その輪に最後まで残れるように頑張りたい」。新天地でのブレイクを誓うロマン砲が、V争いのライバルにどでかい一発を見舞う。

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