◆米大リーグ ドジャース4―6エンゼルス(18日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日)、本拠地・エンゼルス戦に「1番・DH」でフル出場し、花巻東の先輩である菊池雄星投手(33)から2安打を放つなど、5打数3安打1打点で8試合ぶりに1試合3安打を放った。だが、古巣相手にまさかの3連敗。
最後の望みが託されたバットは無情にも空を切った。2点を追う9回2死で大谷は空振り三振。ア西地区最下位の古巣エンゼルス3連戦は、まさかの3連敗を喫した。同じロサンゼルスに本拠地を置くエ軍との「フリーウェーシリーズ」で3連戦3連敗は、10年6月以来15年ぶりで、今季初の同一カード3連敗となった。ロバーツ監督は4点差を一度は追いつきながらの惜敗を「今日は勝てるチャンスがあった」と悔やんだ。
大谷は存在感を示した。初の4戦連発の期待がかかった前日(17日)は6打数無安打だったが、この日は3回に菊池から左前安打を放つと、5回にも右前適時打。7回には2番手左腕バークからも内野安打をもぎ取り、8戦ぶりの1試合3安打を放った。5月は月間3割5分8厘、9本塁打と好調を維持している。
チームは苦しい。野手はエドマンが復帰し、T・ヘルナンデスも19日に合流予定だが、投手陣は故障者が続出。22登板のイエーツが右太もも裏の張りで負傷者リスト(IL)入り。投手だけで14人がILという異常事態だ。さらに35歳捕手のバーンズ、34歳で内外野を守るテーラーといったベテランを戦力外で手放し、血の入れ替えを断行。必死のやりくりが続く。
今後の日程は試練だ。19日のDバックス戦から、6月19日の本拠地・パドレス戦までは29戦連続で現時点で勝率5割以上のチームとの戦いが続く。昨季ポストシーズンで対戦したパドレス、メッツ、ヤンキース戦もあり、同地区対決も13試合。復帰が近い投手はほぼおらず、救援陣が登板過多気味なのも不安材料だ。
例年、6月に調子を上げる大谷。投手復帰への調整もテンポアップする見込みだが、バットへの期待はさらに大きくなる。
◆ドジャースの故障者 先発では開幕ローテ入りしていた佐々木、スネル、グラスノーがIL入り。救援も本来なら勝ちパターンに入るコペック、フィリップス、トライネン、グラテロル、イエーツが離脱中だ。野手はT・ヘルナンデスが19日(日本時間20日)にも復帰見込みで、IL入り選手はいなくなる。