◆米大リーグ レッドソックス―メッツ(19日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 メッツの千賀滉大投手は19日(日本時間20日)、敵地でのレッドソックス戦で、5勝目を目指して今季9度目の先発のマウンドに上がる。13日(同14日)の前回登板(対パイレーツ)では、三塁手のグラブをすり抜けた打球が後日、二塁打から失策に記録が修正されたため、防御率は1・22から1・02に変わった。

初回を自責点0で終えた時点で、防御率は0・99となり、0点台の世界に足を踏み入れる。

 47試合を消化し、千賀の投球回数はここまで44回1/3。規定投球回数に達していないが、現在のメジャートップの防御率はM・フリード(ヤンキース)の1・29と、千賀の数字は図抜けている。この日の試合で、3回2/3以上を投げると、規定投球回数をクリア。0点台で防御率トップに再登場する可能性もある。

 開幕から8試合で防御率1・02は、球団では、2021年のデグロムの0・71に次ぐ歴代2位。日本人では、昨年のカブス今永昇太投手の0・96に次ぐ歴代2位だ。

 特筆すべきは、被本塁打の少なさ。今季唯一の被弾は、4月1日のマーリンズ戦の初回に2番ストワーズに2ランを浴びたもの。以来、打者177人と対戦し、1本もアーチを許していない。また、千賀は、2023年8月以降、16試合に先発し、そのいずれも自責点を2点以下。1985年8月20日から翌年5月6日まで15試合連続で自責点2以下だったD・グッデンを抜く球団新記録であり、現在継続中の大リーグ記録だ。

 この日、敵軍のレッドソックス・コーラ監督は娘カミラさんの大学の卒業式に出席するためにチームを離れており、代行監督を務めるラモン・バスケス・ベンチコーチが試合前にメディアに対応。難敵千賀の攻略について「スプリットがいい。我々はプランを持っている。願わくば、それを実行できるように」と語った。

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