◆JERA セ・リーグ 阪神4ー0巨人(20日・甲子園)
最後の希望を乗せた大飛球も、浜風に押し戻された。4点を追う9回1死、T・キャベッジ外野手(28)が高めスライダーを捉えた打球はいい角度で右翼へ舞い上がるも、フェンス手前で失速。
この日は一塁で移籍後初めてリチャードを起用。18日の中日戦(東京D)で代打弾を放ったパンチ力に期待をかけた。少ないチャンスを生かそうと、ナインはもがいた。3試合連続でスタメン起用された中山が、4回にチーム唯一の長打となる右中間フェンス直撃の二塁打。三塁を狙ったがタッチアウトとなり「状況をもっと頭に入れないと」と2死からアウトになったことを反省しつつ「悪い流れを断ち切って、流れを持っていきたいって気持ちでいった」と意図を明かした。
今季、2勝8敗と苦戦している阪神戦は平均1・8得点にとどまり、本塁打は3本のみ。一方の阪神は平均4・8点で9本塁打と、長打力の差が得点力に直結している。岡本、丸と昨季のチーム81本塁打のうち41発を放った2人を欠く現状なだけに「先頭打者が今日、一回も出られていない。