◆東京六大学野球春季リーグ戦 第6週第3日▽法大6-5慶大(20日・神宮)

 法大は慶大に競り勝ち、1勝1敗1分けで4回戦に持ち込んだ。主将で今秋ドラフト候補の4番・松下歩叶三塁手(4年=桐蔭学園)が5打数2安打3打点の活躍。

同点の9回1死一、三塁、左越えに決勝の二塁打。初回2死二塁にはバックスクリーンへ今季2号、通算10号の2ランをたたき込んだ。

 負けられない一戦で4番の松下が本領発揮だ。初回2死二塁、スライダーを強振すると、打球は大きな弧を描き、バックスクリーンに到達した。「風に乗りました。風に感謝です」。勢いのまま、5-5で迎えた9回には試合を決める二塁打を放ち、雄たけびを挙げた。

 リーグで通算10本以上は、昨秋にマークした吉納(早大=13本)、宗山(明大=10本)に次ぎ、65人目。法大では、<1>田淵幸一22本、<2>小早川毅彦16本、<3>西田真二ら6人が11本、<9>武藤一邦ら3人が10本で、松下が12人目だ。

 桐蔭学園(神奈川)出身の打者では、東京六大学最多23本の高橋由伸(慶大=巨人)、高木大成(慶大=西武)の13本、仲沢伸一(慶大=東京ガス)の11本、副島孔太(法大=ヤクルト・オリックス)の11本、茂木栄五郎(早大=楽天・ヤクルト)の10本に次ぎ、6人目。過去、5人中、4人がプロ入りしている。

 東京六大学リーグ2ケタ本塁打者の出身校別人数で、桐蔭学園の6人は立教高の5人を抜いて、単独最多になった。

名門のプライドを胸に、松下が勝利を目指して打ちまくる。

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