◆米大リーグ ドジャース―ダイヤモンドバックス(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が20日(日本時間21日)、山本由伸投手(26)が先発した本拠地・ダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、山本が6回無安打無失点の快投を見せて1―0でリードした6回先頭の3打席目は2番手右腕・モリリョと対戦し、二ゴロに倒れた。

 ダイヤモンドバックスの先発はライン・ネルソン投手(27)。

試合前の時点で今季は10登板で1勝1敗、防御率5・13の右腕で、メジャー3年目だった昨季自己最多10勝を挙げてブレイクした。大谷はこれまで本塁打はなく、8打数1安打の打率1割2分5厘。10日(同11日)に対戦した際には、右直に倒れていた。

 1回表は山本が3者凡退の好発進。ドジャースが初回に失点しなかったのは、山本が先発した14日(同15日)の本拠地・アスレチックス戦以来6試合ぶりだった。試合前にロバーツ監督も「初回をゼロで抑えることは非常に助かる。初回ゼロでのスタートは非常に重要である」と期待を込めていた。大谷の初回先頭の1打席目は、内角の直球をうまくはじき返したが左飛に倒れた。

 山本は3回まで1人の走者も出さないパーフェクト投球。4回に四球を与えたが、4回まで無安打無失点の好投を見せた。両軍無得点、4回先頭で迎えた大谷の2打席目は内角低めの直球を打たされ、二ゴロに倒れた。

 山本は6回まで90球で出した走者は四球による1人だけのノーヒット投球。

大谷は6回先頭で迎えた3打席目は2番手右腕・モリリョと対戦し、二ゴロに倒れた。

 前日19日(同20日)の本拠地・ダイヤモンドバックス戦は、6点を追う6回1死走者なしの3打席目に、3試合ぶりの本塁打となる17号ソロ。シュワバー(フィリーズ)と16本で並んでいたが、MLB全体の単独トップに立った。5月では自己最多の月間10発。直近6戦5発と調子を上げている。一方でチームは今季ワースト4連敗中。なんとかチームを上昇気流に乗せたいところだ。

 試合前にはグラウンドでキャッチボールを行った大谷。これまで右肘の負担などを考慮して投げていなかったスライダーを解禁した。キャッチボールで、相手が立ったままだったが、3月に投手調整のペースを落としてからは封印していた球種だが、入念にフォームを確認しながらスライダーを8球、カーブを9球投げ込んでいた。近日中にも打者相手に投げる可能性も高まっており、投手復帰への調整もスピードが上がっている。

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