◆米大リーグ ドジャース4×―3ダイヤモンドバックス=延長10回=(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・山本由伸投手(26)が20日(日本時間21日)、本拠地・ダイヤモンドバックス戦に先発した。7回でメジャー自己最多となる110球を投げ、1安打無失点、2四球9奪三振の力投を見せた。

9回に追いつかれて6勝目はならなかったが、4連敗中のチームを勇気づける投球を見せた。大谷翔平投手(30)は「1番・指名打者」でスタメン出場、4打数1安打で2戦連発18号は出なかった。延長10回、表に2点を奪われたドジャースは、その裏に3点を奪い返し、劇的なサヨナラ勝ちで連敗を「4」で止めた。

 山本は「なんとか全員で勝てたので、すごくいい試合だったと思います」。捕手のスミスは試合後、山本について「圧倒的な投球だった。スプリット、カーブ、カットボール、すべてが良かった。エースにふさわしい投球だった。自分も受けていてうれしい。この調子を維持してエースとして頑張ってほしい」と称賛した。

 山本は3回までの1巡目は3三振を奪うなど、1人の走者も出さないパーフェクト投球。やや制球に苦しむ場面もあったが、カーブを効果的に使いながらダイヤモンドバックス打線を手玉に取った。4回1死で初の走者となる四球を与えたが崩れず。

スミスの適時打でもらった1点のリードを守り5、6回は2イニング連続で3者凡退で抑えた。6回は3者凡退の圧巻投球だった。

 エースへの信頼が見えたのは1点リードの7回。6回を終えて無安打無失点とはいえ90球だったが、ロバーツ監督は動かなかった。先頭のマルテに右前安打を浴び、2死三塁で四球も与えて一、三塁。すでに球数は今季最多104球だったが続投し、スミスから空振り三振を奪って本拠地は一気に沸き、6勝目の権利を持ってマウンドを降り、防御率は1・86となった。

 ロバーツ監督は試合前に4連敗中で託した先発・山本に「彼は我々のエースである。今日のような日にはエースとして連敗を止め、長いイニングを投げてくれることが求められる」と期待を込めていた。

 大谷は先発右腕・ネルソンと対戦した初回先頭の1打席目は右飛に打ち取られ、4回先頭の2打席目も二ゴロ。2番手右腕・モリリョとの対戦になった6回先頭の3打席目も二ゴロに打ち取られていた。1―0の8回1死走者なしの4打席目は救援左腕のビークスと対戦し、左中間への二塁打を放って3戦連続安打をマークした。

編集部おすすめ