◆米大リーグ ドジャース4x―3ダイヤモンドバックス=延長10回=(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
場内から「ヨシ!」コールが起こった。1点リードの7回に2死一、三塁のピンチ。
6回終了時点で無安打無失点。出した走者は4回の四球による1人だけ。チームは今季ワースト4連敗中。救援陣もフル回転が続いていた中、7回でメジャー自己最多の110球を投げ抜いた。9回に追いつかれ6勝目を逃したが「とにかく今日の勝利に貢献できたことがすごくうれしい」。延長10回は、笑顔でサヨナラの輪に加わった。
ロバーツ監督は試合前「エースとして4連敗を止め、長いイニングを投げることが求められる」と高いハードルを課した。スネル、グラスノー、佐々木と次々離脱する中で、崩れるわけにいかなかった。
防御率は1・86で千賀(メッツ)に次ぐリーグ2位。被打率1割7分2厘はリーグトップだ。エースにふさわしい投球を続けている。昨季は右肩を痛め約3か月離脱した悔しさが残っているだけに「監督に(エースと)言っていただけるのはすごくうれしいので、期待に応えられるような活躍をできたらなと思います」と、次戦へ向けて気を引き締め直していた。(安藤 宏太)