◆パ・リーグ オリックス―ロッテ(22日・京セラドーム大阪)

 高卒6年目右腕のロッテ・横山陸人投手が先発し、プロ自己最長5回で最多66球を投げ、2安打無失点の好投を見せ、自身初の先発勝利の権利を得て降板した。横山は「今自分のできるピッチングはできたのかなと思います。

けどまだまだできなかったことや課題もたくさん見つけたので、まずは0で抑えることができて良かったなと思います」とコメントした。

 初回は1番・広岡を二ゴロ、2番・西川には気迫のストレート3連投で空振り三振、3番・森を二ゴロと上々の3者凡退スタート。初回の最速は153キロだった。2回は先頭の4番・頓宮に左前打を許すと、捕手・寺地のパスボールで無死二塁のピンチ。5番・紅林を四球で歩かせると、2死二、三塁から8番・若月を捕邪飛で打ち取って無失点で切り抜けた。3回は先頭・森に右前打を許すと、後続を2本の外野フライで2死。6番・中川は三直でしのいだ。

 打線は5回に茶谷の左翼フェンス直撃の適時二塁打で先制。6回には池田の3ランなどで一挙5得点を奪い、6―0と引き離した。

 横山は、現ドジャース・佐々木朗希投手と同期で2019年ドラフト4位で入団。プロ5年目の昨季は43試合(先発1試合を含む)で3勝1敗、3セーブ、18ホールド、防御率1・71を記録し、昨秋のプレミア12にも選出された。今季は試合前時点で9試合に登板し、0勝1敗、4ホールド、防御率3・52をマークしていたが、4月30日に登録抹消。

2軍では5日の西武戦で3回3安打2失点(自責1)、13日のくふうハヤテ戦では4回2/3で77球を投げて3安打無失点の好投を見せていた。

 先発経験は23、24年に1度ずつあり、23年は9月24日ソフトバンク戦(ZOZO)で1回5失点(自責4)、24年は6月15日中日戦で2回無失点の好投。いずれもブルペンデーで、本格的な先発は初めてだ。吉井監督は「横山のピッチングしてくれたらそれでいい。選手は自分のできることをしっかりやってくれたら。あとはもう、作戦の方はこっちの責任なので」と期待を込めていた。

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