◆パ・リーグ オリックス―西武(31日・ほっともっとフィールド神戸)

 オリックスや米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏が31日、神戸のファンにメッセージを送った。

 「神戸シリーズ2025~がんばろうKOBE30th」と銘打たれた神戸での試合前、バックスクリーンの大型ビジョンにサプライズで登場。

「みなさんこんにちは、イチローです」と切り出すと、「『がんばろうKOBE』のもと、オリックス・ブルーウェーブのユニホームを着て、一丸となって戦ってから30年がたちました。今でも当時の記憶は僕の中に深く刻まれています。一緒に戦ったブルーウェーブファンの方々だけでなく、今のオリックスファンの方々にも当時の熱い思いが伝わり、神戸を支えてくださるとうれしいです」などと語りかけた。

 レジェンドの予想外の登場に、詰めかけたファンは歓喜。約1分間の動画が終わると、球場は大きな拍手に包まれた。

 以下、イチロー氏のメッセージ全文。

 「がんばろう神戸のもと、オリックス・ブルーウェーブのユニホームを着て、一丸となって戦ってから30年がたちました。今でも当時の記憶は、僕の中に深く刻まれています。変わりゆく神戸の町並みを見ると、震災から復興しているように見えますが、いまだに苦しみ悲しみを抱いている方がいらっしゃいます。チームはきょう、当時のブルーウェーブのユニホームでプレーされると伺いました。一緒に戦ったブルーウェーブファンの方々だけでなく、今のオリックスファンの方々にも当時の熱い思いが伝わり、神戸を支えてくださるとうれしいです。僕にとって、今でももちろん神戸は特別な場所です。

体験していない世代に実際何が起こったか、伝えていくのは極めて難しいことですが、これは震災を経験した我々がやっていかなくてはいけない使命だと考えています。少しでも野球を通してメッセージが届けられるようにこれからも励んでいきたいと思っています」

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