◆パ・リーグ 日本ハム5―4阪神(4日・エスコン)

 日本ハムは4日、阪神戦(エスコン)を5―4で制し、交流戦初勝利を挙げた。9回にマウンドに上がった田中正義投手(30)は、力のある真っすぐを軸に阪神打線を3者凡退に抑え、今季10セーブ目。

3年連続2ケタセーブをマークした。

 こん身の154キロで木浪のバットを砕いた。9回2死、最後の打者を三ゴロに仕留めるとグラブをたたき声を上げた。1死で迎えた一発のあるヘルナンデスは、外角低めへの152キロで見逃し三振。「調子がよかったので、コースさえ間違えなければ大丈夫だと思って、自信を持って投げました」と胸を張った。

 1点差での緊迫のマウンド。いつもの笑顔で、心をほぐしている。「硬くなりすぎないように、表情からつくってやりました。『やばい、硬くなってる』と思ったら、表情から柔らかくするように。戦略的に笑います」と笑顔で語った。

 今季16度目の登板で節目の10セーブに到達。「首脳陣の方が自分を信じてマウンドに上げてくださっているので、その思いに応えたい。

苦しいこともあると思うんですけど、シーズン最後までやり通したいなと思います」。首位を走るシーズン。今年も最後のマウンドには、笑顔の守護神がいる。

(山口 泰史)

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