レッドソックスが4日(日本時間5日)、本拠地でのエンゼルスとの同カード最終戦の試合前に“番外編”のあわや乱闘シーンが起きた。ナイター明けのデーゲームで両軍試合前の打撃練習を回避したこの日、レッドソックスがフィールドで内野守備練習を行い、エンゼルス投手陣が左翼付近でキャッチボールを行っていた際、突然、エンゼルスの左腕アンダーソン投手と、ノックをしていたレッドソックスのフロレス一塁ベースコーチが口論を始めた。
真昼の球場に響き渡るFワード。左翼からエンゼルスのエンライト投手コーチが走り寄り、アンダーソン投手を援護すると、レッドソックスからはバリテック捕手コーチが応酬。「出ていけ!」「そっちこそ、出て行け!」の罵り合うが続き、外野やブルペンで練習中だった両軍のナインが続々とマウンド周辺に集まり、にらみ合い。右肩痛で負傷者リスト入りしているレ軍の吉田正尚外野手も練習を中断し、輪の中に加わり、一触即発の緊張感が漂った。
29勝34敗と借金がかさみ、同シリーズ3タテの危機に瀕していたレッドソックスのコーラ監督は、試合前「プロセスを信じなければいけないけれど、結果が伴わず、フラストレーションが募っている」と苦しい胸の内を明かした通り、イライラが募る状況となっている。この日は、球場観戦と課外活動を兼ねたイベントに参加した地元小学生が右翼外野席に詰めかけていたが、その目の前で起きた”番外編の両軍ベンチクリア”だった。
なお、直後の試合は打撃戦でレッドソックスが11―9でサヨナラ勝ちした。